ぎんちゃんの一番長い夏

2年ぶりの更新ですね、すいません。

この2年のうち、ぎんにとって大きな出来事といえば


引っ越しました。
昨年の2月、別の土地に引っ越したのです。
もちろん間取りも変わるため、ぎんちゃんは暫く慣れてくれないかなと思っていたのですが
引っ越し一日目で慣れました。
その日の夜に卵を温めはじめ、私たち夫婦も一安心でした。

その翌年の、2014年4月から

主人が単身赴任しました。
…諸事情により、現在夫婦別々の土地で生活してます。

そして、今年の7/27から、ぎんちゃんの長い夏が始まりました。


主人は単身赴任といっても、月に3−4回は戻ってこれます。
それで、私の会社は7/28-8/1が夏休みのため、この期間に一泊二日で宮城に行き両親の墓参りを希望してました。
結果、主人は7/28-29に休みが取れたため、この時に私は宮城に行き、代わりに主人がぎんの面倒を見てくれるという流れになりました。

そして、7/27の15時、事件は起きました。
ぎんちゃんは発情期たけなわで、毎度のこと私の肩に乗って羽をプルプルさせて御機嫌状態でした。
そんなぎんの足を見ると、爪が伸びていると感じ、爪切りで切ったところ

深爪し過ぎて、出血が止まらない。
パニックになって、いつもお世話になっている「ABC動物病院」の緊急連絡先に電話を入れたがつながらず
主人に電話を入れて、どこか別の病院で応急処置だけでもしてもらおうと相談して
「エキゾチックペットクリニック」という病院が近場にあったので、応急処置をしてもらいました。
(本来、予約が必要な病院で、今回はたまたま運よく空いてました)
私が応急処置をしている間、主人がABC動物病院と連絡がつき(私が緊急先の番号間違えてましたorz)
念のため、ケガの状態を診てもらおうと明日28日に予約を入れてました。

そして、私は28日に宮城に旅立ち、主人が15時にぎんを病因に連れていきました。

私が診察の結果を聞いたのが、15:40。宮城でレンタカーに給油中でした。

診察の結果は

「足のケガは治ってます。ただ


内臓が、今までの中で最も悪い状態


原因は、発情が長く続いた事により、発情ホルモンが肝臓障害を引き起こしていたとのこと。

足を傷つけて病院に来たのは、まさに「怪我の功名」で

このまま行ったら、一週間後には亡くなっていた可能性大と、言われました。

その後、医師から細かい指示書と薬を6種類渡されました。

私は、翌日の11:44の新幹線で帰る予定だったのですが、ホテルの部屋で一人気が気ではなかったので
チケットキャンセルして、8:33の新幹線で帰宅しました。

そこで言われた対処方法は、おおまかに以下の点です。

●やるべきこと
 ・毎日2回、薬の投与を行う
 ・体重が落ちているので、カロリーの高いものを食べさせる
 ・部屋を暑くしない、エアコンで涼しく
 ・水分も大目に採らせて、水分の多い便を出させる
 ・カルシウムも大目に採らせる

…肝機能障害により、体内のアンモニア(毒素)がうまく排出されていない状態だという事でした。
これにより、食欲が著しく低下しており、確かに体重は5月に計った時より14グラムも減ってましたorz
そして、アンモニアが脳にまで回ってしまうと「脳死」という最悪の状態になります。

アンモニアは水に溶けやすく、カルシウムと結合しやすいので、この二つを大目に摂取させることによってアンモニアを体内から排出させることが必要です。


●やってはいけないこと
 ・体力を使う(飛ばせる、水浴びなど)
 ・背中を撫でる(交尾と同じなので発情ホルモンが出ます。なので以降ぜったい身体を撫でることは禁止)
 ・パンを食べさせる(酵母菌が体内でアルコールに変化し、肝臓が弱っている生き物には大打撃)

…いずれにしても、発情を促すことが一番身体に悪いのです。

7/29(火)
主人と二人で試行錯誤し、色々買ってきます。
今までは、薬を食べさせやすいようにパンに練りこんで与えていたのですが、もうパンは禁止。
代わりに、ホットケーキ・クレープ・クッキー・カロリーメイト・卵ポーロなら大丈夫とのこと。
ただ、ぎんちゃんは食欲が落ちているので自分から中々食べてませんorz
そして主人は、後ろ髪を引かれる思いで赴任先に戻っていきました。

7/30(水)
ぎんに色々与え、それでも食べない場合は
強制給餌に踏み切ってみました。
ようは、薬を入れた団子をクチバシを開いて口内に放り込むという方法です。
ですが、ぎんちゃんはかなり抵抗するため、給餌をする私もつらいものがありました。
午後からかなりぐったりして、あまり動かないぎんちゃんにパニックになり、ABC動物病院にまた連れていくことに。
病院で改めて状態の説明と、注射をうってもらい帰宅。

↓こちらが、注射の様子です

辛いだろうね、ごめん。

7/31(木)
ぎんの体重計として、キッチンスケールを購入。
体重は186グラム…また落ちてるorz
あんなに好きだったクレープ生地も食べてくれない。
ただ、穀物系の餌はすこしついばんで食べてくれるので、まだ食欲は残っている模様。

8/1(金)
カロリーメイトに薬を混ぜた団子を、ぎんの口を開けさせて入れる…という給餌方法がつづく。
嫌がるぎんも、私も辛いのだが、そうしないと体重が落ちるばかり。

8/2(土)
主人と共に病因に行く。
フンから見る体調は、少しずつ良くなっているとのこと。
強制給餌について尋ねたところ、肝臓が弱って食べられない個体には、是非行って欲しいという事で
ぎんの口に餌を入れる行為は間違いではなかったと安心。
その日も注射を打ち、栄養と水分の補給のために、ぎんの口にチューブをいれて給餌を行われました。
…細長いチューブで直接「そのう」に入れる方法で、間近で見てびびりました。
(素人は絶対無理、死なせる可能性大)

医師から、もっと水分の補給が必要と言われ、方法として「寒天」をつくり食べさせる方法を聞きました。
寒天を細く切って、これもぎんの口の中に入れていきます。

8/3(日)
薬の団子と、細長く切ったキュウリを食べさせて栄養と水分を与えます。
体重は193グラム、少し増えた。

8/4(月)
私はこの日から出社でした。
念のため、朝多めに給餌して、餌も大目に置いて家を出たのですが
まだ体調が安定していないぎんが心配なのと、仕事も忙しくはなかったため午後に早退。
戻ってきたら、ぎんはやはり殆ど餌を食べてません。
寝る前に給餌、体重は193グラムとなりました。

8/5(火)
朝起きて体重測定
186グラム……全然増えてないorz
もっとこまめの給餌が必要とその日は会社を休み、2時間おきに餌と水分の強制給餌
ぎんにしてみれば、身体を押さえられて強引に口を開けさせられるだから、たまったものではありません。
午後から、寒天粉とボレー粉をすり潰すための小型すりばちを購入。
ぎんちゃん、ボレー粉は少し食べていのですが、量が足りないのではと思い
すりばちで粉にして、餌に混ぜて与えるようにしました。

他にも、ぎんちゃんの体重を増加させなければと
クッキーに砂糖を混ぜるという、かなりヘビーな餌も与えました。

↓闘病中のぎんちゃん、鳥は見た目では具合の悪さがわからないのですよ

向かって右側の顔が少し汚れているのは、爪を切ったとき血が出たままで顔をかいたから。
なんか痛々しい。

8/6(水)
朝の体重193グラム、この日も出社はしましたが、15時に早退。
やはり体重は減っていて(余り)自分で食べない。
薬と水分の強制給紙を行いました。
ぎんちゃんは、やはり本調子ではなく、夕方になるとぐったりします。
「もう強引に食べさせないでー」と訴えられているようで、辛くて泣きました。
もうこのまま、強制的に餌を与え続けなければ死んでしまうのかと…
なんか一杯一杯になって、主人に電話で泣きつきました。

それから、20分後。

ぎんちゃんは、とつぜん自分から餌を食べ始めました。
ついに、食欲スイッチが入った のです。
いつものぎんちゃんのように、ガツガツと穀物餌を食べている姿に嬉し泣きし
さっそく主人に電話で伝え
「ぎんちゃんは、必ず元気になる」と互いに語りました。

8/7(木)
朝の体重196グラム、この日はフルタイム出社。
水分を含んだ便も大目に出ていて、アンモニアも順調に抜け、改善には向かっているはず

…どうやら、火曜の夜から餌に混ぜていたボレー粉が功を奏したようです。
ぎん、産卵前にはボレー粉を大目に食べて水もたくさん飲むので、今回も餌に混ぜたボレー粉が
毒素の排出を促進させて、食欲も戻ったみたいです。

8/8(金)
朝の体重197グラム。安定してきました。

そして夜。
帰ってきて、すぐに卵産んだ!!

卵は8グラム、でも産卵直後に計った体重は200グラムでしたので
間違いなく、日中自分でちゃんと餌を食べているようです。

夜に主人も戻ってきてくれて、明日は病院で検査

8/9(土)
朝の体重194グラム、少し多めに薬入りの団子を食べさせる。
一週間ぶりに見る主人に、ぎんはいつものように攻撃。
ぎん、主人の事はライバル認定していて、いつも主人に突っかかるのですが、闘病中はそれも出来ない状態でした。
なので、いつものぎんちゃんペースに戻ってきて、かなり嬉しい。

夕方、病院で検査。
体重が増えたことと、水分の多い排せつ物をするのは良い傾向ですが
まだ内臓が本調子ではないというので、注射を一本打ちました。
ただ、次に病因に来るのは二週間後で良いという事です。

8/10(日)
朝の体重200グラム。
その後、2個目の卵を産卵。

ですが、体重は落ちついて自分で餌も食べられるようになりました。

夜になってもぐったりすることもなく、ぎんちゃんは復活です。


ただ、これから先、ぎんが生きている限り
投薬は、毎日続けなければなりません。


ぎんと過ごして、もう6年。
はじめは、馴れないペットに右往左往して、試行錯誤の日々でした。
しかし、時と共に馴染み過ぎて、馴れあいすぎて

それが、今回の事態につながりました。

私の中の甘えが、ぎんにこんな負担をかけてしまい、障害投薬が必要な身体にさせてしまったことは、心から反省してます。
ぎんちゃん、本当にごめん。
これから、ちゃんと健康管理します。

最後に、ぎんちゃんの最新画像です(8/10撮影)

こんな風に、いつまでも元気でいてくれ